
笹ゆり日記2001
☆ 5月7日
3年目のささやきに相手が本気なら何とかせねばという思いに駆られ、ファミリー公園前駅の花壇の水遣り当番の日に、
奈良県フラワーセンターの棚田所長さんに笹ゆりについてお尋ねしたのが取り組みの一歩目です。
☆ 5月9日
秘書課の吉川課長さんに笹ゆりを取り組みたいと3年もささやいていますが、本当に笹ゆりを取り組みますかとお尋ねし
たのが二歩目です。
そして、精一杯考えた4つの柱です。
@ 市町村合併について
今7町の合併の話が進んでいて、合併すれば町花で無くなります。その場合は地域の花と位置づけ取り
組む。
A 花どろぼうについて
以前、笹ゆりを数百本咲かせるまで育成して、さあ地域の方と楽しもうと思った時、一晩のうちに全ての笹
ゆりを花どろぼうに持っていかれてしまった記事を読んだ事があって、1球800円からする笹ゆりです。花ど
ろぼう対策は必須です。そこで考え付いたのが里親制度です。
B 継続できる方法について
予算は町として3万円まで、次年度については不明、球根は1球800円、種の販売はしていない、種の採
取から始めることにする(最悪生まれ育ったところからの採取を念頭に置くが)奈良県産にこだわりたい。
C 指導者について
笹ゆり育成は専門家でも難しいと言う、フラワーセンターの棚田所長さんに相談に乗っていただく。
☆ 5月18日
町花の復活に取り組み、特に子供達に見てもらいたい、行政の協力を得ながら、花と緑の会が取り組む事を棚田所長
さんに伝えると、「ロマン・ロマン・ロマンですね、協力します。笹ゆりに詳しい2名の先生のうち上牧にとってどの先生が
良いだろう」と快く面会の労を取ってくださいました。
☆ 5月25日
奈良県農業技術センターの荒井先生を訪問
参加者:役場からは吉川秘書課長と真柴さん
花と緑の会からは木・伊東・牧浦・濱岡・井上・池田・菱川の7名
笹ゆりの特性について学び、シンボルにしている47市町村がある事を知りました。取り組みについて助言、協力をして
頂ける事になり、笹ゆりの講習会開催等の企画を7月までに立案する事になりました。
☆ 6月9日
奈良県農業技術センターの笹百合講習会に参加
☆ 7月1日
広報に笹ゆりの里親募集の記事を掲載
花と緑の会とメンバー13名
第3保育所と先生方11名(孫がお世話になっていて、園長先生にお願いしました)
広報等の申し込み者27名
☆ 10月22日
花と緑の会の会計報告と活動状況を役場に提出
☆ 11月29日
荒井先生の講習会の日程変更あり少々あわてるも決まる。
12月14日午前10時〜12時
会場:2000年会館会議室 スライド上映と講義
〃 中庭 植え付け実習
☆ 12月1日
フラワーセンターの棚田所長さんに経過報告
真柴さんとの最終打ち合わせ
☆ 12月14日
秘書課・都市計画課・花と緑の会で準備できた種子、土(3種類)、ブルーシート2枚、5号鉢100個、資料30部等と
荒井先生より5ミリの球根、種子、資料等の提供いただいて、講習会が開催できました。4球植付けた鉢は3年〜4年
後に、約10粒の種を蒔いた鉢は6年〜7年後に開花予定です。2鉢一組が里親さんの手元で管理育成されます。休み
のたび室生辺りへ出かけた秘書課の皆さんご苦労様でした。
☆ 12月17日
奈良新聞の1面カラー写真つきで取り組みが紹介されました。荒井先生を囲んで真剣な面持ちの里親さん達に感謝
です。
荒井先生の来年の11月25日頃には、地下発芽率85〜90パーセントとの説明にわくわくしたのと、種子が休眠する
力を確保するのは10月11日〜11月11日頃で、種子の採取する時期の大切さを話された事が鮮明に残っています。
14日に残った笹ゆりの球根はプランターに植付けてメンバー4名で、種はメンバー2名が管理育成する事になりました。
※ 町花を笹ゆりと思ったのはずいぶん昔のことです。町の花はゆりとなっているのですが、説明文を読むと清楚・貞節・純潔を意味し、まっすぐしなやかに伸び、優雅な香りがして町内に自生しているとなっていたことからでした。町花復活の話しを素直に受け入れたのもそのためだと思います。国民体育大会の時に鉄砲ゆりが各家庭に配布された時違うのにと思ったことも覚えていたのですね。この8ヶ月様々な事を思い、様々な事があったはずですが、思い出せる事は少ないです。笹ゆりの種を求めて山歩きすること数回、10月20日の手帳に吉野に出かけるも笹ゆり見つからずと書いています。きっと子供の頃に摘んだ笹ゆりを思い出しながらの8ヶ月だったのでしょう。